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定常運用中
「革新的衛星技術実証1号機」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進める「革新的衛星技術実証プログラム」の最初の実証機会です。このプログラムの中心となる小型実証衛星1号機(RAPIS-1: RAPid Innovative payload demonstration Satellite 1)には国内の民間企業や大学、研究機関が開発した衛星搭載用コンポーネントが搭載され、実際の宇宙環境での動作実証が予定されています。アクセルスペースは、この衛星の設計開発、製造および打ち上げ後の運用を担当しています。

主な仕様
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搭載コンポーネント
衛星バス
打ち上げ
搭載コンポーネント
実証テーマ名 | 担当機関名 |
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革新的FPGAの耐宇宙環境性能軌道上評価 | 日本電気株式会社 |
X帯2-3Gbpsダウンリンク通信の軌道上実証 | 慶應義塾大学 |
グリーンプロペラント推進系(GPRCS)の軌道上実証 | 宇宙システム開発 利用推進機構 |
粒子エネルギースペクトロメータ(SPM)の軌道上実証 | |
深層学習を応用した革新的地球センサ・スタートラッカの開発 | 東京工業大学 |
軽量太陽電池パドル機構 | 宇宙航空研究開発機構 |
超小型・省電力GNSS受信機の軌道上実証 | 中部大学 |
衛星バス
サイズ | 1022 x 1082 x 1060mm |
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質量 | 約200kg うちミッション部約35kg |
ダウンリンクレート | 10Mbps |
姿勢制御 | 三軸制御(地球指向、太陽指向、固定地点トラッキング、デスピンの各モード) |
姿勢安定度 | 300arcsec以内(規定時間0.2sec) |
バス部発生電力 | 約100W |
ミッション部発生電力 | 約100W |
ミッション部消費電力 | 平均約56W、最大約130W |
本衛星のバス系の特徴として、ミッション系とバス系の間で独立性の高い設計となっている点が挙げられます。これにより、実験要素の強いミッション機器への適応性が高く、将来に向けた機能拡張についても柔軟に対応することができます。
打ち上げ
打ち上げ日時 | 2019年1月18日 9時50分20秒(日本時間) |
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ロケット | 強化型イプシロンロケット |
射場 | 内之浦宇宙空間観測所 |
軌道 | 太陽同期軌道 高度500±20km |