2008年の起業当時、「宇宙ビジネス」なんて言葉はないに等しく、なかなか理解を得ることが難しい時代でした。今でも宇宙は多くの人にとってロマンであり夢や憧れの対象、言い換えれば宇宙は特別なところであり、自分たちとは無縁のどこか遠い場所と思う方も多いかもしれません。しかし、この数年で「宇宙ビジネス」という言葉がメディアに登場する機会は格段に増えました。遂に宇宙を「使う時代」になりました。
ここに至るまでの道のりは平たんではありませんでした。2008年の創業に至るまで、そして創業後から2014年の「ほどよし1号機」の打上までの間、「マイ衛星」を利用する形での宇宙ビジネスの利用というのはなかなか理解されない時代が続きました。そこで2015年に自社衛星を用いたデータサービス「AxelGlobe」を開始、2018年にはGRUS-1Aを打上げ、2021年には日本で初めての同型機4機の製造・打上げを行い、本格的なサービス展開を行っています。そして「AxelGlobe」の構築と合わせ、衛星を作って欲しいという問い合わせを受ける機会も徐々に増えてきました。世界的にも多種多様な衛星ビジネスを企画する企業が次々と立ち上がっており、いよいよあらゆる産業において宇宙データが当たり前の方に用いられる時代が来ようとしています。
宇宙利用の中心は今や複数の超小型衛星で構成されるコンステレーションとなっています。私たちは10年以上宇宙ビジネスをリードしてきた超小型衛星のパイオニアとして、宇宙利用の更なる発展に向け、リーダーシップを発揮していきます。