2026年7月以降に打ち上げ予定の小型衛星GRUS-3(グルーススリー)は、地球上のあらゆる地点を高頻度かつ広範囲に観測できる地球観測衛星です。世界中の多くの人たちが宇宙からの視点を得て、さまざまな国や産業での地球観測データ利用を加速させていきます。
GRUS-3打ち上げに対する民間市場の期待について、セールスグループ長の横井さんが説明します。
世界の25社以上と意向証明書を締結
地球観測データの営業担当である私たちは現在、GRUS-3の画像やサービスの新しい市場開拓に取り組んでいます。GRUS-3の打ち上げ前にもかかわらず、すでに、市場から高い期待が寄せられています。
2026年5月時点で、当社は国内外の25社以上の企業と意向証明書(LOI:Letter of Intent)(※)を締結しました。このLOIは、GRUS-3の商用利用が可能になった際、GRUS-3の画像やサービスを購入することに関心があることを示すものです。
LOIを締結した企業の所在地は世界各地に広がっています。日本を含むアジア太平洋地域が半数以上を占める結果になり、それ以外は、欧州、中東、アフリカ、北南米に分布しています。
※意向証明書(LOI:Letter of Intent)は、お客様の導入・購買に関する意向を確認することを目的とした合意文書であり、具体的な発注内容等を定めるものではありません。
LOIを締結した企業は、GRUS-3の広範囲、高頻度、高精細な地球観測による継続的なモニタリング体制の構築に期待しています。
特に、広域なモニタリング体制の構築が求められる国境やインフラなどの監視に、GRUS-3の画像やサービスが有効だと考えられています。また、GRUS-3は7機を同時に打ち上げるため、当社の地球観測衛星コンステレーションの機数が増え、データの供給能力が向上することにより、高品質なデータを経済的に取得できるようになることへの期待も高まっています。
地球観測データの利用は環境分野にも拡大
GRUS-3は、民間市場の幅広い分野で地球観測データの利用を拡大します。LOI締結企業には、インフラや農業、森林管理といった、地球観測データ利用になじみのある既存分野だけでなく、環境・サステナビリティという新たな分野で利用したいと考える企業も多く含まれています。特に新興国を中心とした南米では、環境モニタリングやカーボンクレジット算出に関心があることが分かりました。
LOI締結企業で想定されている主な用途
・インフラ/地図:発電施設監視、鉱山探査・閉鎖モニタリング、地図データ更新、土地利用マッピング
・環境/サステナビリティ:森林保全状況の評価、カーボンクレジット算出、流域・環境変化分析
・農業/森林管理:作物生育状況の監視、圃場データベース更新、森林変化・伐採検出、森林外注モニタリング
・安全保障:不審船検知、港湾活動監視、国境・沿岸監視
企業は多岐にわたる分野や用途で地球観測データの利用を考えています。GRUS-3には地球観測データ利用市場そのものを拡大していく可能性があります。
お客様の意思決定を支えるデータ基盤に
GRUS-3の広範囲、高頻度、高精細な地球観測は、お客様の意思決定を支える確かなデータ基盤になります。
GRUS-3の光学センサーには、水中の情報を捉える観測波長帯「コースタルブルー」を新たに追加しました。この波長帯は、技術的難易度が高いとされる沿岸部・浅海域の観測を可能にします。GRUS-3はコースタルブルーを備えることで、カーボンクレジット算出を目的にした沿岸域の藻場分布の把握などに役立ち、近年の環境意識向上にも対応することができます。
地球観測データにより課題解決を提案
地球観測データはお客様の課題解決の方法の一つです。アクセルスペースは単に画像やサービスを売るだけの会社ではありません。それぞれの業界にある問題や、それぞれの会社が抱える課題に寄り添い、地球観測データを使った解決策を提案していくことを重視しています。
GRUS-3の打ち上げによって提供できる地球観測データに、世界中の企業から多くの期待をいただいています。同時に、営業担当である私たち自身も、GRUS-3の画像やサービスを提供し、お客様が見たいこと、やりたいことを実現できることを心待ちにしています。
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