「夢があっていいね」— 宇宙の仕事をしていると言うと、必ずと言っていいほどかけられる言葉です。もちろん、宇宙は多くの人にとってロマンであり、夢や憧れの対象であることは紛れもない事実です。しかしそれは裏を返せば、宇宙は特別なところであり、自分たちとは無縁のどこか遠い場所、そう思っているということではないでしょうか。ただ、ちょっと考えてみてください。あなたのカーナビやスマートフォンに使われているGPSも、毎日お茶の間に届けられるひまわりからの画像も、すべて宇宙技術を使っています。それはすでに私たちの生活に溶け込み、豊かな暮らしを支えているのです。
こうした宇宙インフラは、これまで国によって整備されてきました。その理由の一つとして、整備にかかるコストが膨大で、とても民間が手を出せる領域ではなかったことが挙げられます。しかし、超小型衛星の登場とともに、その常識は変わりつつあります。超小型衛星は宇宙利用にかかるリスクやコストを大幅に下げることができるからです。私たちは、会社設立以来10年以上かけて磨き上げてきた独自の超小型衛星技術を活用し、宇宙の価値をより多くの人に届けていきたいと考えています。
宇宙は、もはや特別な場所ではなくなります。あらゆる産業において宇宙データが当たり前のように用いられる時代は、まもなくやってきます。私たちは超小型衛星のパイオニアとして、その実現に向けてリーダーシップを発揮していきます。
