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アクセルスペースは、50kgに満たない超小型の人工衛星によって民間の宇宙利用を促進しようと、東京大学・東京工業大学で実際に超小型衛星を開発してきたエンジニアが中心となって設立したベンチャー企業です。
本年 3 月 11 日の東日本大震災に伴って発生した福島第一原発の事故は大量の放射性物質を外部に拡散させる結果となり、福島県を中心とする東日本の広い範囲がその影響を受けてしまいました。これを受け、宇宙を活動の舞台とするエンジニア集団として被災地の方々のために何かできないかと考えた社会貢献が、この「放射線情報共有マッププロジェクト」です。放射線情報をなるべく多くの方と共有し、また長期にわたって記録を重ねていくことで、被災地の方々の安心・安全に向けた継続的な取り組みの一助となり、そして何より、少しでも復興への希望になればとの思いから始めました。2011年10月現在、福島県須賀川市、本宮市、大玉村の3市村に弊社開発のガイガーカウンターを配布し、マップの充実にご協力いただいています。
宇宙では放射線が大量に飛び交っているため、衛星を製作するときにはその対策を行わなければなりません。実際に製造した電子回路に放射線を当てて、宇宙で正常に動くかどうかの試験も実施します。今回のプロジェクトには、こういった過程で得られた知識やノウハウが生かされています。
本プロジェクトにできるだけ多くの方にご参加いただき、さらに有用なマップにしていくため、放射線計測装置の製造でご協力いただけるパートナーを探していたところ、超小型衛星搭載用のプリント基板製造をいつもお願いしている株式会社インフローの田坂社長も同じ志で、高精度かつ安価なガイガーカウンターの製造を計画されていることを知りました。その日のうちに共同プロジェクトになったのは言うまでもありません。
今回製作した放射線カウンター「PiPi(ピピ)」は、2社の合同社会貢献プロジェクトであることから500台を被災地の公的機関に無料配布する予定ですし、一般への販売価格についても、付加機能や精度の面から考えるとかなり安価に設定されています。PiPiをお持ちの方は、すでにこのプロジェクトの参加メンバーです。みなさんの力を合わせてマップを充実させ、今後本格化する除染作業等により放射線量が低減し、一歩一歩、日本の復興が進んでいく状況を、世界に示していこうではありませんか。
最後になりますが、亡くなられた方々へのご冥福と被災地の皆様のご健康、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
株式会社アクセルスペース 代表取締役 中村 友哉
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